暮れゆく今日を見送って 色のない街を背に 間延びするような日常は ため息の数だけ重い 夜長に舞った綿毛も 芽吹く日を夢に見て 誘われるまま飛んでいく 駆ける少女を横目に その手を引いてどこか遠くへ 行けたら ああ、 またこんなことを考えてしまった 月明かり、 僕の声を届けてくれないか 夜を撫でる風 あの光が止まないように 世界を知ったつもりだった あの夏はもう来ない 永遠なんて言えないよ 何度目を迎えても 懐かしむほどに僕は 大人じゃないけど いつかはこの景色も 忘れてしまうから 光を待つ日々を愛おしいと思えた 君が言うその美しさも今ならわかる 月明かり、 僕の声を届けてくれないか 夜更けの旅 僕らの歌 終わらないように