Track byキタニタツヤ
あるいは双子のように あるいは愛しあう恋人のように あるいは憎み相争い拒絶するように あるいは僕と君のように まるで 誰の憐れみもうざったいのに ひとりで食べた飯は不味いとか 僕と僕が喧嘩しているような日々 悲しくて笑えてしまうくらい ささやかな幸福の贅肉がついた心を 責め立てるように よろこびのうたを歌う 消えてしまいたいと願う朝が 生きていてよかったと 咽ぶ夜に塗り潰され 感情の振り子の上で僕らは暮らす