星をずっと数えていた 目を閉じるのが面倒だった 秒針が妙に喧しい部屋の中で 本を読んでも 映画を観ても 空の黒は黒いまま 止まった時間に浮かんだ小さな場所 温かいミルクに深く沈みたいよ ゆっくりかき混ぜて 魔法をかけるように砂糖を溶かして 真っ黒な世界を見つめた いつかは消えて無くなること 未だ明けない 未だ明けない まだ 真っ白な世界を見つけた いつかそんな時が来るなら こんな夜のことを笑えるのだろう 今日は何をしていたっけ 何も思い出せないな 一人で迷う夜 永遠に迷う夜 甘くて優しい夢に包まれていたいよ 温かいミルクに溶けて混ざって 瞳を閉じればきっと 日が昇り始めた世界で 息をしていることを感じた さぁ明けていく さぁ明けていく さぁ 真っ白な世界を見つけた まだ生きていることを感じた こんな夜のことを愛せる気がした