春は水辺に艶やかさ求めて 旅情に映ゆ白鷺たちの舞い 花が大地に根を張り芽生えるように 雪解けの水 絶えざるを願う頃 坂を駆け上がり 振り向けばそこに…すぐそこに 騒ぐ南風 海が待っていた 100年前に消えた 君と出会った交差点 人影もなく寂しげな 歴史の闇に埋もれ 時に弄ばれて 今ここに生まれ変わるよ 交わす口唇柔らかく激しく ほつれた髪は潮風に濡れ 月の雫を指先で集めて 淫らな酔いが盃に溢れ出す 風の切り通し 秋の空橙々(マンダリン)…空橙々(マンダリン) 苔生(む)すやぐらで 誰か呼んでいる 100年経った今も 君を守ってくれる 姿なき人の思いよ 憎しみさえも消えて 未来に愛を込めて 永遠の旅は続くよ La la la… 生きとし生けるものよ 100年前に消えた 君と出会った交差点 街路樹は何を見ていた 歴史の闇に埋もれ 時に弄ばれて 今謎が解き明かされる 今 ビブリアの闇は晴れてゆく