ひとつとせ 花一匁 歩み数えた 歩幅で ふたつとせ 打つ手は遥か 器に写した 誇らしく“と”成れ 刹那の閃きに 胸が激しく鳴る 幾多の道 迷いの彼方 聞こえた心言葉 歩みを止めれば 見えなくなるから 勇みの背は 蒼く清く 命駆け 花一匁 捨てた道 選ぶ道を 五月晴れ 兆す心で ぶつけ合う器 誇らしく“と”成れ 負けれど高楊枝 勝ち鬨 高らかに 石火の機 いざ怒涛万里 馬を飛ばし駆けてく 諦めた刹那 道は断ち消える 灯まだ 猛く剛く たすきがけ 花一匁 寸での刃を見切る 蝉しぐれ 勇む心で 交わしてく言葉 いつの日か“と”成れ 「静まれ」とつぶやきながら 身の内の童を知る 行く末は闇か光か 風の鈴が鳴る ひとつとせ 花一匁 歩み望んだ 世界で ふたつとせ 打つ手は遥か 器に宿した 誇らしく“と”成る 道の果て