<♪> 傷つくのがこわい だから見えない空ひたすら否定して あの日の部屋で膝かかえてた僕の 窓をほら君が開けたんだ 夏草がさわぐ道 駆けだす君と僕 繋ぐ手のひら汗ばんで ふざけて笑った 君のね 悔しさ思うたび 泣きたくなるのはどうしてだろう? 一人じゃないからこその 印だとしたなら この痛みを抱きしめたいよ 逆光で見えない背中に 「とどいてる?」 小さく呼びかけてみた ふりかえる君の髪がふわり揺れる その速度を胸にたしかに刻んだ 君が僕にくれた言葉 今 その一つ一つを思いだす 不安があふれ眠れない夜さえ 不思議だね 楽になれるんだ 曇り空見えぬ星 数える君の声 瞼の裏にゆっくりと瞬き浮かんだ 君のね 瞳の奥にある 本当の僕の名前を教えてよ ちゃかす君の手が頬にふわり触れる その温度をとじこめたいと願った 心の右端 君が僕の名を 呼んでくれたらいつだって僕は走る 走るよ 裸足でもかまわないから 傷ついたって擦りきれたって かまわないから走っていくから…… <♪> 君のね 抱えた悲しみ 半分でいい 僕にわけてよ 信じあえるからこその 証だとしたなら この痛みは僕の誇りだ 逆光で見えない未来に 「待っててね」 大きく呼びかけてみた ふりかえる君の髪がふわり揺れる その速度を胸にたしかに刻んだ