閉じた目の裏に映った 僕らが出会った最初の春 何度も通った馴染みの場所も この何年かで少し変わったね 大人ぶった臆病な性格が 「それでも僕らは大丈夫なんだ」って 言葉すら遮ってきたから そこに立ち尽くしてた きっと後ろを振り返れば いつもと同じ数の足跡 確かめないように歩いた 昨日の帰路は 僕にひとつの終わりを 告げようとしていた 曖昧に過ごした日々 代償に後悔が降って 今更胸にのしかかって来るんだよ 「あと少し、1秒でもいい」 情けない僕の呟きなんて いつも通りって目の前の光景に 掻き消されてしまった ずっと後ろを振り返っては 何度足跡数えただろう? 確かめないように歩いた 昨日の帰路に 君のその笑い声は 変わらず響いていた 一人が怖くて歩幅を合わせた 二人が寂しくて肩を並べた いつしか嬉しくて歩いた道 これからもまた きっと後ろを向かなくても いつか道重なり合うから 確かめなくたって今日まで歩いた真 実が 僕らそれぞれの明日を 照らしてくれるさ 独りが怖くて歩幅を合わせて 歩いた道は歪(ゆううつ)だったね それでも僕は誇りに思うんだ 鳴り止ませやしないんだこの足音