自転車をこいで坂道をとばした ハンドルが取られて転んで顔を 擦りむいた 急いでたのよどーしようもなく 気付いたらアタシは部屋の隅で 泣いてた 声をあげて誰もいないから 宇宙にまで届く痛々しい涙声 鏡を見ながら触った涙でしみる傷痕 可愛いお顔を触ったアナタの指を 思い出した 投げ付けた灰皿は窓ガラス割った 投げ捨てた ライターはお気に入りだった イライラしてたのよどーしようもな く 気付いたらアタシは立ち竦んだまま 泣いてた 失ったものは全部必要だって 知っていたけどアタシはすべて 無くしたかった 鏡を見ながら触った涙でしみる傷痕 可愛いお顔を触ったアナタの指を 思い出した アタシは醜く 変わったもうこんなにも汚れたから 小さくひとりで笑った 全部思い通りになった 10年前女に成ってから ずっと悲しいから大きな声で鳴くの 鏡を見ながら触った小さく濡れた 赤い花 可愛い心を攫ったアナタの愛を 思い出した 鏡を見ながら笑った小さくひとりで 笑った 全部思い通りになった アタシはひとりで笑った アタシが今ここに立っていること アナタの眼には映りませんよーに アナタが今どこかで歌ってること どうかアタシの耳には 届きませんよーに