走り出した車の中は なかなか暖まらない この街の冬も 明け方はそれなりに寒いよ 2人が好きだったあの歌が ラジオから流れる 慌ててスイッチを切ったら よけい耳に残った 君を早く忘れようと 言い聞かせることは もうやめよう 僕が隣りにいなくても 君がどこかで あの頃のように 笑っているのなら もうそれだけでいいのだと もうそれだけでいいのだと 今は思うことにして 君を思い出すもの全てを 遠ざけると決めても いつも君の手を 握っていたこの手は どうしよう 癒すのは時の流れだけど わかってはいるけれど いつまで待てばいい こんな気持ちで 待てばいい 僕だけがこの季節から 今もまだ 抜け出せずにいる 僕が隣りにいなくても 君がどこかで あの頃のように 笑っているのなら もうそれだけでいいのだと もうそれだけでいいのだと 今は思うことにして 君の真似をして 曇った窓を拭けば 2人見慣れた 景色が過ぎてく 君を傷つけてばかりの 僕じゃなかったよね 君じゃない誰かに 心奪われる そんな日が来るまで 静かに眠っていたい もうそれだけでいいのだと もうそれだけでいいのだと 明日は思えるように