わたしがわたしにしてあげられるこ とは 丁寧に髪を 乾かしてあげることくらいしかない 白檀の香りを夢に忍び 込ませるように マッチを擦る(ライターは怖くて) ボゥ…と点いてヒュッと消えて 「それじゃ、またね」 と電話を切って 寝不足のまま 新しい朝を迎えに行く 貴方の声はとても優しかった それがとても寂しかった 伝えずに閉ざして歌にして 飛んでった気持ちごと また誰かに届いてほしくて 同じ色をしてるから 近くて遠くて見たくないから 嫌になるよ 走り抜けたいだけだよ ただ風が頬にあたるのよ もう一度 追いかけてもいい? やめとけば良かったなんて 口にすれば楽になるのかと 思ってた