きっかけはいつでも かなり突然に ささやかな甘い夢 考えをぶち壊して 月も見えない夜に 懐中電灯の 灯りだけをたよりに 幸せを探しに行く 一人では開かない扉があり 一人でしか通れない扉もある 走る夜汽車は音もなく ホームへすべり込む 行く宛もわからないままで 走り出す ふりかかる不幸は 旅の道づれに 絶望から希望への 切符を買いに行こう 二人では見失う未来があり 独りきりで見つけ出す未来もある 走る夜汽車は音もなく 僕だけを乗せてゆく さよならも告げないままで 手を振るよ 誰もいつもまっすぐに 行けるとは限らない 曲がりくねったその先で また会おう 走る 夜汽車は音もなく 僕だけを乗せてゆく さよならも告げないままで 手を振るよ