淡いピンクを 舐めてみた 苦いめしべは 壊そうか 花弁めくれば 見えちゃうね 記憶の君 ほじくり返す きっと僕は 汚い人間(ひと)の 垂れ流した 蜜にのど枯らして ひとりぼっち 五月の花が 知らない顔して 微笑む 花の様に君が咲いた 僕の心から 羽が生えて 空に還るまで 花の様に君が枯れた 僕の心から 何もない日々に 僕が咲いた 孤独が切り取る いつかの僕が 窓から見上げる 隙間の空を 皐月の色で 染め上げたなら 記憶の君に 会える気がした きっと僕は 優しい君(ひと)の 垂れ流した 嘘にのど枯らして ひとりぼっち 惨めな僕は 知らない街の花を 見つめる 花の様に濡れた雫 僕は許せない 羽が折れて 君が困っても 花の様に萎れながら 君が消えていく 何もない日々に 僕が咲いた 花の様に君が咲いた 僕の心から 羽が生えて 空に還るまで 花の様に君が枯れた 僕の心から 何もない日々に 僕が咲いた