週末に不時着 忙(せわ)しない日々も もう慣れた 持て余(あま)した空白 不意に感傷的で困る 黄昏(たそがれ)過ぎて 「生き方」だなんて 疑問と 途方に暮れる 嗚呼 ワインレッドな夜だ 皮肉が胸で踊る 窓の夜景が光るほど リグレットが薫って 過去が疼(うず)いた でも それも厭(いや)じゃない 「そろそろ変わりな」と 映画の 科白(せりふ)のリフレイン 解らなくはないけど 今を否定する気もない 自由の対価を 支払う瞬間が この先 訪れようと 嗚呼 ノンフィクションの向こうで 蝕(むしば)まれていた夢を 想い出しては戯(たわむ)れる 遅過ぎはしないし 別にやればいい ほら 誰も咎(とが)めない 今日が 其処(そこ)に在るだけ 嗚呼 ワインレッドな夜に 無口な月と喋(しゃべ)って 些細(ささい)な秘密を分かち合う リグレットが薫って 過去が疼(うず)いた でも それも厭(いや)じゃない ノンフィクションの向こうで 蝕(むしば)まれていた夢を 想い出しては戯(たわむ)れる 遅過ぎはしないし 別にやればいい 存外(ぞんがい) それで構わない 明日(あす)が 其処(そこ)に在るだけ