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旦夕

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  • 2021.09.19
  • 2:09
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歌詞

私の美しいと思う世界が 本当の少し、冴えなかったとして。 けれど、 一緒に凍えたあなたがいて、 共に震えた君がいた。 湿ったコンクリートに挑む。 千二百度の熱線を睨みつけ、 私は大人になるらしい。 くだらない気兼ねを背負って しみじみとまともすぎた生活に 瞼を下ろす。 抱きしめたいほどに追いかけた夕焼 け。 やりきれない顔つきで天に伸びる入 道雲。 相入れないまま終わってしまった交 換ノート。 意味ありげに数えた電柱。 ゆっくりと移り変わるはずの季節さ え 感じそびれる。 眉間に刻んだシワの理由も 打ち忘れる。 微妙な恋の秘密でさえ、 ついうっかり。 街灯があまりに真面目な 仕事をしすぎてしまうせいで、 影はいつだって控えめそうなフリを して 偉そうに。 こんなにも図々しい夜は、 むしろ素直で愛おしい。 「誰も自然になんか生まれてこない 。」 手の届かないことの儚さ。 手の届くことの幸せ。 都合良く名付けられた雲と同じ。 どこまでも自由自在。縦横無尽に。 言い聞かせたの、綺麗でも、 戻れない日々がある事を。 思い出したよ、微かでも、 幸せな日々がある事を。

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