外れた雨の予報は遠く姿を変えて、 あなたは僕の知らない誰かの腕を濡 らしていたと知る。 四月の嘘のように。 醒ませば月より涼やかに本能を揺ら すその声。 どこか知らない星へそっと投げかけ るように口ずさむの。 悩んでも、悔やんでも、恨んでも、 歪んでも、 日はただ傾くし、心もすり減るだけ 。 費やした想いと滲んでゆく赤さにた だ焦げついてる円盤の上。 あなたが海になれる場所で、 あなたが海に変わる音で、 あれるように祈ることで息をしてい る。 数多の眼差しのなかで、 あなたの目と耳と心を、 探しては年月を回し続けるよ。 あなたが海になれる場所で、 あなたが海に変わる音で、 あれるように祈ることで息をしてい る。 数多の眼差しのなかで、 あなたの目と耳と心を、 探しては年月を回し続けるよ。 外れた雨の予報はここで姿を変えて 、 あなたは僕の覚束ない行き先を照ら す光のまま……。