背の高い彼女の 靴音 モデラート 白い壁続いて 遠くまで来たわね、と かばん一つで 十分だったの 何もかも置いて あいつの名前も忘れたいの 気の強い彼女の 大きなイヤリング 夕陽差すテラスで さみしげに揺れている 好きにしてちょうだい 面倒はもうおわり 遠くを見つめ 久しぶりの煙草 火をともした 背の高い彼女の ゴールドのハイヒール 賑やか夜の街 軽やかにただよって 気が向けば踊るわ 誰とでも手を取り でも瞳はどれも からっぽなのどうして? 何かつめたい 飲み物をちょうだい 馬鹿みたいにきれいな色した 強いやつをね