人影 失くした 四車線 見下ろす 歩道橋 真夜中 しめった 三日月 アスファルト 混ざりあう 手ざわり 感じた からっぽに なぐられて よろめいた 気づけば 靴ひもが ほどけたスニーカー 明日 なにを想っているだろう 胸のなか 戻らない ビートをたしかめて 行き先 見えない ため息 駐車場 横切り 蹴とばすのさ 涙もでなくてさ うつむいた ほどけてた靴ひも 結び直してみるよ 誰も知らない ここにある熱を 街はただしずかに呼吸する 光で出来ていた 人影 見えだす 四車線 そのとき 確かに きこえた 明日 なにを見つめているだろう 絶え間なく 消えて また 生まれる 明日 なにを想っているだろう もう二度と 戻らない ビートをだきしめて