こんなところでばったり まさか会うなんて 徹夜明け 無精ヒゲで出てきたのに 「次の急行まだかな」と はぐらかす声は これまで君をどれだけ 傷つけたろう (僕ら手遅れなのかな) 胸の端っこで響いた 「髪切ったの」と 照れてる君に焦った 「だよな すごく似合ってる」 自然に言えた 現在の恋愛事情とか気にもなるけど ふった僕に聞く資格あるはずもない たそがれゆく駅のホーム 後悔ってこういう景色だ 「じゃあね。」と 手を振り別れるつもりが 眩しい笑顔はあの頃のままで 電車は来たんだろ? なぁ早く乗ってしまえよ たまらず君の腕を引き寄せる前に 「そっちは変わらないね」と おどけた瞳 「全然褒めてないだろう」二人笑っ た 馴れ合いだと思ってた こんなやり取りすら かけがえないものだなんて そりゃ知ってたよ 混雑する駅のホーム 春の匂いをかき消した 間違いのさよなら告げた いつかの僕 勝手な気持ちで ここにいる僕 電車を見過ごして ほら何考えてるんだよ 迷わず歩いていくと決めたはずなの に 「じゃあね。」と 手を振り別れるつもりが 眩しい笑顔はあの頃のままで 電車は来たんだろ? なぁ早く乗ってしまえよ たまらず君の腕を引き寄せる前に 「じゃあね。」と どうにか別れ切り出すと 小さくうなづき君が背を向ける 間違え上手の この口が不意に開いた 「もうすこしだけいいかな? 話があるんだ、、、」