誰かの食べかけみたいな人生だ きっとこの景色も あの景色もおさがりだな 噛み続けたガムみたいな毎日だ もうこの言葉もあの言葉も 聞き飽きて言い飽きている 食卓に並べられた平凡を ずっと眺めていただけだった 何気なく朝が来るその奇跡に 手を合わすこともせずに 噛み締めることもせずに 味気ないと愚痴って 誰かのせいにして ほら、ほら、また勝手に その口を閉じた 一つ残らずに平らげてみたいよ 端っこに避けた この虚しさも、涙も 下手くそに生き足掻いてるんだよ 今日も、一人、 手を合わせる、命に 誰も教えてくれなかったから ずっと手探りで見様見真似 いつの間にか真っ白なテーブルも すっかり汚れてしまったよ 沢山詰め込んで 手も口も汚して でも、まだ、何かが 満たされなくてさ 夢見てもいいかな、 夢見てもいいかな 生き続けたいとか 願いもしなかったな 苦しくはないんだ、 苦しくはないんだ 息続かないから 今は深呼吸、深呼吸 夜の中、闇の中、 街の中人の殻をかぶった まま 光を待つ、朝日を