胸を焦がした真夏の午後 容赦のない日差しが照り付ける 焼けつくようなアスファルトの 逃げ水陽炎揺らめく中を 蝉時雨降り注ぐ公園の 君の元へと急ぐ 人いきれの橋の上を 君と手を繋いで歩く うだるような暑さの中 それでも離れたくなかった 水色の浴衣姿に 無邪気な笑顔が眩しくて こんな幸せな夏なら いつまでも暑くてもいいのにな 胸を焦がした真夏の夜 流れるぬるい風に髪も揺れる ラムネ片手にヨーヨー釣り はしゃいだ君を瞳に焼き付けた お揃いの思い出胸に刻む このまま時間よ止まれ 大輪の打ち上げ花火 いつもより早く溶けてく 見上げた君の横顔も 美しく光り輝いて 水色の浴衣姿に ときめきが止まらなかった こんな幸せな夜なら いつまでも明けないでほしいよ 瞬きもせずに見とれていたんだ 花火より君のこと 真夏の夜空に溢れだす想い 月明りに照らされ今重なる 色とりどりの光の輪 鮮やかに闇に溶けてく 流れ星に姿重ね そっと願い事呟いた 水色の浴衣姿に ときめきが止まらなかった こんな幸せな時間が どうか永遠に続きますように 花火のように消えていかないで