街の枯れ木に 緑がもどり 春を感じる季節です そとの景色に 誘われるまま 部屋のかたづけ始めました 半袖のシャツに アイロンかけて 毛糸のセーター しまいます その時落ちた 白い手袋 去年の冬の編みかけのままで 忘れかけていた あなたの事が胸いっばいに よみがえりました ほんのささいな 言葉のあやで 気まずくなったふたりです 気にはしながら 連絡もせず いつとはなしに 別れました 編みかけの糸を たどってみたら のこりの毛糸が ふんわりと わたしの指を まってるようで 去年のように 編みかけたけれど 熱くこみあげる 涙におもう いったい誰に あげるつもりかと