気づけば戦場はもう遥か遠く 戻るに戻れない遠くへ来ていた 娼㷌が手招きした夜もあったが 鎧のままでは抱けはしなかった 「指がないのは理由があるの?」 このまま歩けば誰かに会えるかな 本当は逃げてきたこと言えるのかな 自分が笑う声で目が覚める この森を抜けたら次の森がある 遠征のキャラバンを 見たこともあったが 剣を守るようにやり過ごした 「三日月は何で追いてくるの?」 このまま歩けば誰かに会えるかな いつかの笑い話をできるのかな このまま忘れたい 「あなたに会いたい」 捨てたもの追いてくるもの 話したいだけ このまま歩き続けたら会えるのかな