『ねえ聞いて!』 「なになに?」 『さっきエラーが出たんだ』 「マジか」 『どこかにあるはずのデータが 見当たらなくてさ』 「なんかそれって、 思い出みたいだね」 『頭の中でもよくあることなの?』 「ありすぎて嫌になっちゃう」 『やっぱ、面白いな!』 センサー、インデックス、 カラーコード 僕はどうせ高性能マザーボードなの テクノロジーなこの聴覚は 君の言葉 圧縮してしまうの もっと教えてよ 君のくだらない話 僕の世界じゃ意外な発見がある もっと話そうよ 君と語り明かせば 最先端も大したことないな! 「ねえ聞いて!」 『なになに?』 「夜を走る車がカッコイイんだ」 『へえ〜』 「光が並んで 一直線に進んでいくの」 『なんかそれって、 電気信号みたい』 「その体の中もそんな感じ?」 『かもね~』 「やっぱ、面白いな!」 性格、コンプレックス、腹の音 説明し難いね 簡単なことほど 虫食いの輪郭 覗いてみたってさ この次元は抜け出せない 『とか言ってるけどさ』 「別に行くつもり無いし」 『はなから来るとも 思ってないんでしょ?』 「よくわかってんじゃん」 『やっぱりこのくらいの距離が 一番』 「ちょうどいいんだよな〜」 『「このハイタッチみたいに!」』 もっと教えてよ 君のくだらない話 僕の世界じゃ意外な発見がある もっと話そうよ オートな保存もない 味や匂いもない 絶対的未解な風景 もっと教えてよ 君の肩を叩く手段 n千世界にひとつもないから 今日も話そうよ 君と笑い明かせば 最先端も大したことないな!