あのさ 昨日の夜言いかけてやめた その言葉はさ 何だったの 聞かずに眠りについたんだ 部屋を照らす冬のシリウス ゆらゆらと揺れながら 消えていく ロマンスはいらない 今日の私にはいらない あの子みたいに甘えられたら あんな悲しい顔しないでしょ 検索履歴の赤いマフラーは知らない 鮮やかなその色と裏腹に 私の世界はモノクロ 貸したギターはまだ そのままで何も 言葉にしないのは 優しさじゃない 繋ぎとめる理由 わかってるの 枕元で光ることのない 画面に映る表情 見つめてる ロマンスはいらない 今日の私にはいらない 私みたいな仕草をしても あんな悲しい顔しないでしょ 2度目の映画も あらすじだけは言わないで 見え透いた演技さえ愛しいと あなたの世界彩る ずるいよね 繋いだ手 ほどく勇気もなくて でも それでもいいんだと ねえ 横顔が振り向いて笑う その度に振り出し このままずっと ロマンスはいらない 今日の私にはいらない 明日になればいつものように 不揃いの靴を揃えるだけ 偽りの台詞 幾つ繕ってきても 重ねてきたその色と裏腹に あなたの愛は赤色 鮮やかなその色と裏腹に 私の世界はモノクロ あのさ昨日の夜言いかけてやめた その言葉はさ 何だったの 聞かずに眠りについたんだ