わたしは可哀想な「一」だ あの子はよく出来た「六」だ 忌み嫌われた 歩みの遅い僕は きっと 不必要なんだろう あの時 君が僕にくれた 命を繋ぎ止めた言葉 「唯一無二の輝き放つその色は 君だけにしか描けないんだよ」 一マスを 噛みしめて 歩む強さと 燃えたぎる この色で 誰よりも高く 大人たちが指し示す 正規ルートなど 気にもせず 超えてゆけ 誰よりも高く まもなく終点です 瞬く間に人は手のひらを返して 覚えある痛みが 四六時中 五月蝿いんだ 降り頻る 自分の弱さを知り 強く 優しくなれた 自らを 投げ打って “ふりだしに戻る“ 三度目の この一歩は なによりも強く 一マスを 噛みしめて 歩む強さと 燃えたぎる この色で 誰よりも高く 大人たちが指し示す 正規ルートなど 気にもせず 超えてゆけ 誰よりも高く