煙草の火が消えたら もう言いたい事も無いんだ 早く荷物まとめてよ 日常に呑み込まれてった 当たり前だった日々を どこか愛しく感じた 色褪せる花びらに 情けと愛を注ぐように 溢れだす言葉が 宙に舞って散っていったんだ 慣れていく虚しさと 変わってゆく季節 佇む影 寂しい 煌めいて靄がかかったんだ ないものねだりでさ 子供のままだった 寄り添って影も長くなった 気怠い残り香と 少しの面影と 落日と 置き去りのまま 消化不良 吐き出して これからのことなんか無いって 分かってたよ 書き違えたプロットと 変われない日々を 裸足のまま進む シグナルと染まる街路樹 湿ったぬるい夜風に ひとつふたつ 手繰って 日常に呑み込まれてった 当たり前だった日々を、 煌めいて靄がかかったんだ さよならの代わりの優しい口実と 寄り添って影も長くなった 気怠い残り香と 少しの面影と 落日と