絶望の果てに 逃がれ来た森で 不意に奪われたる口づけが 哀しき棺に 眠れる私の 鼓動を呼び覚ましたの 月も照らさぬ 静寂(しじま)に溺れ 何を見たの 何を知ったの 赤い血の如くに綺麗な 瞞(まやか)しが映る 貴方の鏡に ほら切なく蠢いてる Black Snow White 白い雪の肌に惹かれて 触れたなら 生き人形愛でる為の 嗚呼囚われの私 身動ぎもせずに 横たわるカラダ 若しも其の儘目覚めなければ 私を攫って人知れぬ部屋で どんな罪を犯したの 風も揺らさぬ 灯火掲げ 何を乞うの 何を祈るの 黒い瞳の様に綺麗な 偽りの詩が 貴方の舌の上で 虚しく踊っている Black Snow White 金の星の様に溢れる 傷口が 生き人形拒む為の ただひとつの証 嗚呼願わくば 永遠の眠りを! 温き褥が お気に召さねば さあ構わず お気に召すまま サファイヤの如くに綺麗な 眼差しの色が 貴方の暗い望み 私に伝えている Black Snow White 紅い血の如くに綺麗な瞞(まやか)しで 生き人形愛でる為の 嗚呼囚われの私