はぐれないように と その手に引かれて歩いた 蝉時雨が祭りを夏色に染める きつく締めた帯さえ解ける体温 月も溶けてく 何かが起こりそうな熱帯夜 <♪> 誘いの言葉を仕向けた 二度目の着信 焦らした後のOK あれから二週間 人の波に押されて近付く唇 目をそらしたら完璧 思わせ振りなサイン 忍びない駆け引きも 慣れたもんね 違和感はない 「…照れるね」とか 言ったけれど あたし そんな純粋じゃない 花弁が舞う夜空を見上げ 浮き世の刹那 重ね合わせる 行方知れずのあたしのハート 心ここに在らず 一夜限りの色沙汰もなく やがて祭りは終わりを告げる あなたの視線気付かないフリ 繋いだ手そのままで 向き合うことのない 矢印がいくつも飛び交う 諸行は無常 故 ?情?なんて茶番の御祭囃子 <♪> 気紛れな流れ星 願いなど叶える気はない その台詞 遮るように あたしはただ涙 落とした 枯れ葉 舞散る 季節を迎え 浮き世の刹那 暦は巡る 行方知れずのあたしのハート 今もここに在らず 恋の夜長に胸焦がしても 過ぎた夏の日 戻らないのに オレンジ色の記憶の中で あの日のあなたを想う その台詞を いま聴かせて と 夜空を見上げ あたしは ただ 自分勝手に あなたを想う <♪>