忘れる術は誰も知り得ない 無情な程に巡り続ける 重たい扉のその向こうに 閉じ込めても尚、纏わりつくもの 二藍に染まる下弦の月 全ての灯火 燃え尽きる定め 声にならない声を重ねて 明日を憂う歌を歌う 芽吹いた微かな望みさえも 許されはしないのかな 今すぐに 声を聞かせて 諸刃の言葉で切りつけ合う 愛という名の化身の中で 冷たい涙の雨に打たれて 揺れる炎を守りぬきたい 陰日向で咲く輪廻の罪 人の世の運命 繰り返していく 愛した人の愛が欲しくて 泡沫の愛を歌う 欠けてるばかりの不良品なら いっそ捨ててくれてもいい 今すぐに・・・ 途切れた雲間を分つ明かり 闇照らす月に不揃いの影 愛する人の愛し方など 美しくはなくていいと こうして振りかざした刃も 君は許してくれたのに 声にならない声を集めて 明日を願う歌を歌う 芽吹いた微かな望みさえも 君は許してくれるかな 今すぐに 声を聞かせて 声を聞かせて