闇という字に 耳を澄ませて 聞こえる音を 待つのが 旅 誰に 聞かせる 生きざまも 未だ 歩いて いないけれど 旅の 途中で 君 宛ての 絵葉書は 送る ことはしないだろう 美しすぎる 絵葉書じゃ 私の心まで 浮雲のようだ 風が 私の 明日を告げて吹きすぎて行く 空に ふたりの 愛が雲を染めて行く だから 別れは 恋する者の だから さよならは 愛言葉 さなぎは 蝶に なろうとする 小川は 海へ 帰ろうとする 旅人は 旅を 生きようとする 愛しい人の 唄くちずさみ 草枯れにひとり どこでどうして 時折り思い出してくれるだけでいい 心許無きは あの人も同じ 指切りの約束は 地平に沈む 風が 私の 明日を告げて吹きすぎて行く 空に ふたりの 愛が雲を染めて行く だから 別れは 恋する者の だから さよならは 愛言葉 だから 別れは 恋する者の だから さよならは 愛言葉