角砂糖を舐め終えた君は、 一息入れて僕に切り出した。 「正直な感想を云えば、 私はもう貴方に飽きている。」 勢いでレジに出すチョコや、 作る過程楽しむ料理とか、 そういうモノと変わらない存在。 この世界は工場と同じ。 次々に"プレス"されていく。 旧バージョンより優れた商品が 店頭のメインとなって行く。 1位から100位にまとめた 思い出のランキングになら滑り込めますか。 戦わされたり、振り回されても、 必ずベッドに入れてくれた。 誇りに思うよ。 君に抱かれて死ねるかを、 君に愛されて死ねるのかを、試してみましょう。 茶番かどうかは僕のエンディング次第。 おしゃぶりを舐め終えた君は、 一息入れて僕に切り出した。 「正直な感想を云えば、 私はもう貴方に飽きている。」 別れたら恋しくて泣けた。 食べ過ぎて吐き気に変化した。 忙しいねみんな。 意地悪なヤツに隠された時も、 必ず探し出してくれた。 誇りに思うよ。 何も残らない。 残らないかもしれない。 何時かは僕もアンティークになる? 望んじゃいないけど。 危なっかしい関節部分。 接着剤で固定すればまだ遊べそうな気がしたけど、 不格好だよね? あんなに泣き虫だった君も、こんなに大人になった。 子供に笑って託せる様な僕で居たいと願う。 君に抱かれて死ねるかを、 君に愛されて死ねるのかを、試してみましょう。 そして唄う。終わるための歌を。