雨上がりの街角 雫流れる ショウウィンドウ あの娘にセーター買ってやりたくて ポケットさぐれば 小銭が少し そしてため息ひとつ ケンカするたび 僕は 「悪いのは みんな君だよ」と 思い込ませた 哀れなあの娘 涙に濡れて 「どうして いいか わからない」 とうつむいた 悲しい夢を見た 僕の名を呼ぶあの娘が 誰かに 連れ去られてく夢 悪いのは僕 許して悲しい想いさせて 小さな〈ともしび〉を吹き消した夜 あの娘は朝まで泣きどおしで泣いた 悪いのは僕 許して悲しい想いをさせて 駅前の並木道 あの娘の好きな黄昏 悲しいことは 何も無かったような笑顔で 僕の肩に頭をのせて帰る 散歩道 肩に頭をのせて帰る 散歩道