渡り損ねた信号待ち いつもあなたはその向こうにいて 僕の方振り返らずに 黄昏の中消えてしまうんだ あれからいくつ夜を過ごし 置き去りにした物ばかりで 思い出を国道沿いに ちぎり捨てては拾って歩く いつの間にか僕たちは すべて忘れてしまうからさ 褪せてゆく景色の中で せめて幸せでいて 掴み損ねた夏が終わり いつも言葉が少し邪魔をして 戻らない日々の気配と 風の報せに戸惑ってるんだ いつから僕は僕を恨み 食わず嫌いの夢ばかりで 言い訳を夜明けの窓に 並べ立てては眺めているよ いつの間にか僕たちが すべて忘れてしまうならば 薄れゆくこの傷痕は せめてこのままでいて