雪の降らない 冬が来るたび ひとり 想う 遠いふるさと さよならさえも 言わないままで 君を残し ここに来たけど 雪の舞うホーム <最終列車> 立ってたあの娘 白いセーター まるで雪うさぎ 丸めた両肩 音もたてないで つもったわた雪 愛は結局 自分のために 人を好きに なると言うけど 何も求めず ただおだやかに ぼくを見てた そんな君だった けがれを知らない <あの娘はまるで> 結晶集めて できたうさぎ 夢がこわれるたび あの娘が泣いてる まるで雪うさぎ 想い出にとけない 都会の暮らしに <疲れてく心> 誰かを傷つけ 増えてくうそ 「君の想い出に ぼくはまだいるの?」 「澄んだ瞳のなか どんなふうに見えるの?」 冬が来るたびに 心が凍えて 赤い目をしていた 君は雪うさぎ 声もたてないで さらさら泣いてた