拝啓、いつかの私へ 親愛なるあなたの為に 書き留めておくね ねぇ、もしも 人生に意味がないとか 迷い立ち止まった時 思い出してほしい 遠く過ぎ去った日々も 言葉も笑顔も あなたがいないのなら いま見えないなら この21gの意味も 確かに感じた温もりも あぁ、もう消えてしまいそうで 底知れぬ淀んだ水辺に あなたの面影を溶かすの ただ閉じ込めるように あなたの迷いないその笑顔が きらめくような朝をくれた この先もずっと 忘れぬような それは綺麗な世界で 柔らかな言葉たちが 眠れないあの夜をくれた あなたを想って 明日を待って あなたを知って 私を知って 拝啓、いつかの私へ こんなに遠くまでありがとう ちゃんと届いたよ ねぇ、今でも 人生の意味がどうとか 相変わらず分からないけど 気づいたことがある 遠く過ぎ去った日々は 戻らないけれど 姿は見えないけど まだあなたが 私の言葉に溶けているの 私の心に溶けているの あなたの想いがここにあるの ほら、まだ あなたの21gの意味が 確かに感じた温もりが あぁ、まだ消えてしまわぬように ありふれた景色の隙間に あなたの面影を溶かすの ただ途切れないように あなたを降り注ぐこの朝日に 孤独に寄り添う星空に 映してくんだ 忘れぬように 私がずっと 紡いでく 限りないこの世界に あなたの想いは溶けてゆく この先もずっと 私はきっと あなたに会って あなたを知っていく 拝啓、どこかの誰かへ こんな昔話でも 紡いでくれたら