望む〈普通〉は遠すぎるくせに 何者にもなれない僕らだ 底の欠けた器みたい 零れてはまた掬って けれど だから僕らは出逢えた 全て叶ってやり直せても あなたが居ないなら要らない 生きてる 生きてる 生きてる それだけ それだけが 何故こんなに苦しいんだろう 重ねた祈り 全部歌うから あなたの傍に居させて 『そうか 死んでないだけの命を 生きてるとは言い切れやしないな』 二人なら明日を見たいと思えた あなたもそうでありますように なんて 我儘でしょうか 生きてる 生きてよ 生きてこう なんてさ もう何度繰り返して 歌ってきただろう 『ちゃんと生きたい』 と焦がれるから? 〈ちゃんと〉が 何かなんてわからないけど 生きていこう 生きていこう 生きていこう そしてまた痛みを覚えては 苦しんでも 過去も現在も全部抱いて明日を 見に行こう 巡る季節を 生きて生きて生きて生きて生きて 割れたって 生きて生きてちゃんと終わりを 迎える日まで 独りになんてさせやしないよ あなたの傍に居るから