憶えているかい 風のにおいを まどろむ 潮騒が 舟を運ぶよ 重く沈む心 つらい悩み さん橋のたもとに おいて おいで 苦しむために 生まれたんじゃない 愛を 心に 受けとるためさ おいでよ おいでよ 弱いままで いいよ 両手ひろげた 子供のように 心 開いて 受けとめて 浜辺の 舟人 棕櫚(しゅろ)の葉の唄 さざめく 調べが 風とあそぶよ 見知らぬ故郷(ふるさと)の ゆたかな月日(とき) 忘れていた 言葉 よみがえるよ たたかうために 生まれたんじゃない 愛を 誰かに 伝えるためさ おいでよ おいでよ 長い旅をしたね 今は ほんとうの 自分に もどって 光の中で 笑って おいでよ おいでよ たわわな 果実(み)を あげよう その手の中の 小さな宇宙 大きな 愛で 包んで