ありふれた方程式の中に ひとつだけ秘密があるの 「あぁ、今日は待ちぼうけかなぁ」 つま先で石ころを蹴る 今頃あなたは楽しそうに あの子と手を繋いでるの やっと出会えたPM8:30 ぜんぜん胸は痛まない だってお楽しみはこれから 苦しそうに歪むあなたの顔には 興味なんてないの 知りたかったのはあの子の唇の味 これはいけない 横恋慕 はじめに持ち掛けたのは あの子が恋するあなたでした あなたが欲しがったのは あの子に焦がれる私でした 「今日のあの子はこうでした」 「笑顔で甘い声でした」 私はあなたを通し それを知る 「いまならやめられる」 そんなのとうに過ぎた 後が辛いことなど分かってるけど 快楽 やめられないの 私はいけない よごれんぼ 「おはよう今日もいい天気」 「ほらはやくチャイムが鳴るよ」 自己中女(わたし)と嘘つき 男(あなた)が繕う絆 彼女は無邪気に笑う この夢はどこまで続くの? ごめんねって言った 声を出さずに何度もひとりきり 泣いてた 知りたかったのはあの子の唇の味 これはいけない 横恋慕 願い事はいつの日か叶うと 遠い昔信じてた いま目の前から飛び立つ幸せの鳥 私はいけない よごれんぼ