風は、ただ靡いて 為すがまま、別れを告げて 千の言葉も、千のイメージも スクロールされた、何て薄情な 悲しげな、音は繰り返しで あなたはまだ、居なくならないで ああ… そうか季節の変わり目 この寂しさは 気まぐれで、曖昧 頬を撫でて、遠ざかる記憶 ただただ、ここにいる 抱きしめたぬくもりは ありし日の気配 乾き遅れた水たまりのように ただ空をうつすのさ いつのまにか、ふと消えて ああ、時計の針は なんて薄情な 今日には今日の 誰の期待にも、今は添えないわ 会いに行けば、ため息混じりの もの悲しげな、音は繰り返しで あなたはまだ、居なくならないで 何て薄情な 風よ、風よ