愛情の裏にある幸せは透明 乱反射はつらい、見える範囲は狭い 君に持っていける分の満ち足りた 盃は小さい 悪辣が知っていた道化師の宝石 観覧車はもう、 見えなくなっちまった 僕が抱え 続けることはできなくなっているの に ばら撒きたくなるほど麗しい 絶叫に隠された淡い期待 嘘つきでいさせて 上空は雨模様 幸福をなでおろすように 聴衆は風を読む 強風が 果てにつれていってくれるように 覚えめでたく厄災は鮮明 観覧車はまわる、見えなくてもある 僕が置いてきた 記憶のかけらはもうないけど 求めたやすく喝采が酩酊 乱反射を晴らす、 きかない視界はいらない 君がいてくれたことだけは 心に残っている 収斂したものはどこかで消えて 大きな獣ほど小さく鳴く フィクションの終わりは何処 鼻をかすめる微かな嘘と 頬に触れる緩やかな記憶が あいまいだから僕は救われたんだ 上空は雨模様 幸福をなでおろすように 聴衆は風を読む 強風が 果てに連れていってくれるように