そして秋ふと訪れた 海沿いの白い部屋は テラスの向こうたそがれの埠頭 カモメたちがはしゃぐだけ あなたにはまだわからない 旅に出た悩みさえも その目に映る女しか見ない やさしすぎるあなたには どうしていつも人にないものばかり 懲りもしないで探すの 愛の仕方のなさは それるしかない愛は ひとつふたつとしみているのに 冷めそうなこの恋にまだ いとしさはうずくまって さよならよりも今は眠らせて 夢が迷うこむように そういえばふと振り向いた 横顔がさびしそうで 冷えたアールグレイ そっとかき混ぜて ひと思いに飲み干すの あなたはあなたそうね私は私 そんな割り切り方もできずに ひとりにしびの中で 服を投げ出したまま 時がゆくのを待っているけど 冷めそうなこの恋にまだ いとしさはうずくまって さよならよりも今は眠らせて 夢が迷うこむように