真っ赤なドレスの袖で拭った 愁いのブルーに恋をして それでもいいか、と笑ってみせた ルージュのピンク弾ませて 忘れられないふりをして 忘れているのがあなた 陽当たりの悪い部屋の隅で 愛を謳う、ふりをしている なんでもいいと吐き捨て続けて なんにもないのが私 くたびれたシャツの黄ばんだ襟が 何よりも眩しくて 真っ赤なドレスの袖を捲って いつかのブルーにキスをした それでもいいか、と笑って 見えた銀歯に私は映らない 残らない傷は誰にも見せない 滲んだ心が味を占めて 汚れた小指で拭ってくれたね ありふれた想いごと 真っ赤なドレスの袖で拭った 愁いのブルーに恋をして それじゃあまたね、と笑ってみせた ルージュは今日も艶めいて 全くもってふざけた話を 崩れたドレスで着飾って 残るくらいには色濃いもので 気付いていなかったのでしょう ルージュは今日も艶めいて