空が赤く焼けていく 潮騒が近くさざめく 世界が私だけになっていく気がした どうせ夢の続きなら 全部見透かしてほしかった 忘れたフリで ずっと待ってしまうから 叶ったこと 叶わなかったこと全部 数えてみて わかったこと たったひとつだけでいい 「名前を呼んで」 最初が最後だったなら そんな思い出いらなかったのに あのとき何も言わずに 曖昧なままにしたのは 何を言っても 嘘になりそうだったから でも本当のことなんて 1番言いたくなかった 何もなかったみたいに笑わないで 知らない感情じゃなかった だからこんなはずじゃなかった 他の誰かと私 そこまで違わなかった 大丈夫 もう子どもじゃないし ひとりで歩いていけるよ 潮騒は遠く薄れ 街が動き出す