大切な人が自分より 早くは死なないだろうって 思っていたんだ 馬鹿だよな 結局何もできなかった 冗談言って笑っていた ふざけるのが好きな人だった ホラー映画を観てる時も クスクス悪戯したっけな 誕生日プレゼントならば いらないからって言ったのに どうせサプライズとか言って 驚かせようとしたんだろ 楽しみだってにやけていた 家の近くで信号待ち 歩道に突っ込むトラックの ライトに君は照らされた 赤い糸で結ばれてた 2人 運命だねって笑った 赤い糸で結ばれてた 君は ここにはいない はずだった 制服の男 ドア叩く 何も知らないと追い返す バスタブに隠れてた君は 取れかかっている舌を出す 千切れた腕は俺が縫った 赤い糸 先は蝶々結び 君の心臓は止まってる でも君は生きている 確かに お腹が空いたら俺のこと食べて 味は保証しないけど 赤い糸でぐるぐる巻いてさ 2人 離れないように 君が首筋に舌を這わせた ああ、好きな人に食べられる人生で よかった もう2度とドキドキしない でもね 永遠の愛を誓おう 乾杯したビールは全部 君がお腹からこぼしたけど あのさ、死んだばかりでなんだけど 一つ わかっちゃったことがある 生きてた時よりもずっと ずっと幸せかもね ゾンビになってよかった 体も心もめっちゃ楽 現実なんて無理ゲーだ 作ったやつ出てこい!(なんだ~い) たまにこぼれる内臓 赤い糸で全部縫い付けるよ このまま2人きりで 腐ってゆきましょう 幸せなままで ずっと一緒だよ 腐ってても 愛してる