褪めていたんだ君の聲が 眩くて切なくてそっと 還らないけど生が溶けてく 一と零だけになる夏と 弱虫の匂いに罹る 濡れ染まっていた 僕は青を吸う 燕の廃墟欠けだして しおかぜに咲く花びら もうすぐさ ゼロになっていた君に逢いに行こう 空っぽなボトルが唄う自転車で 僕は空カラに君を呼んでみた 裂けていたアスファルト 「さよなら」が揺れた 灰になりきれない涙千切って 三分間のバスに咲いた 今を摘み取って握りしめていくと 夏かしい匂いで振り返らないで 透明のままに唄って見上げた この世界に名前をつけた ハイカラに憧れた鼓動 バス停に咲く気球の様に 枯れて萎む聲が切り裂いた風に向か って 届かないさどんなに大きく唄っても 空っぽなヴォトルが割れた自転車で 僕はボロボロに君と泣いていた 溶けていくアスファルト 「さよなら」と揺れた 灰になりきれない涙千切って 三分間のバスに咲いた 今を摘み取って握りしめていくと 夏かしい匂いで青く頷いた 明日も明後日も奏でて生きていく