「もうすぐ秋が終わるのかな 吐き出す息の白さが眼に眩しく なってさ」 これは私の悪い癖で あなたにはなんて言えばいいのかな 何も言えないな ドアが閉まる このまま あなたならきっと 笑って 許してしまうんだろう 甘えた囁きは ずっと 鼓膜を奪って 私を刻み込んでいく 今更会って変わるのかな 会いたい気持ちは 嘘じゃないはずでしょ だけどさ 「これはあなたの悪い所で 私には何か言えるはず」なんて ううん あり得ないな ドアが開く これから この日からきっと 私は少しだけ狡くなる なびいた黒髪が ずっと あなたの記憶に残るように 今日は少し丁寧に このまま あなたならきっと 笑って 許してしまうんだろう 甘えた囁きは ずっと 鼓膜を奪って私を刻み込んでいく そのまま 上野から一生 私は逃げ続ける