夕暮れの足音が聞こえて またため息はオレンジ色になった きれいな色になんてならなくていいのに、 ため息がでた 歩いてた靴がダメになって 履き替えてもうまく歩けなくて 情けなくて涙を浮かべてつぶやいた 「こんなんじゃないのに」 聞き分けられず 下ばっか向いたままじゃいられないよね わかってるけど心はまだはぐれはぐれ 願いをこめても 空は飛べないし 泣き叫んでも 強くなれないよ こんなんじゃ ダメだね わかっているのにまだ唇は震えたまま 「どうせ踏み出せるわけない」って 決めちゃったら終わりだから 小さな声でも 胸の中でもそっと 歌う、嫌いになれそうにないメロディ 明日ちゃんと笑えてるのか 飛ばした靴で占おうかな でもそれがうまく叶ってもね いい笑顔かわからないし 夜の闇を目指し飛んでいく 淡い飛行機雲が 滲んで見えたのは 僕の視界だけかな なんだかきらり 輝いてるみたいだ 悔しさを挟んだレンズ越しの世界 触れるのはきっとこんな瞬間だから 今は僕だけ 僕だけのもの 願いをこめても 空は飛べないし 泣き叫んでも 強くなれないよ でも願いこめたり 泣き叫んだりして そうだ 僕はまた歩き出すんだ だから この世界のどこか どこか ああ だけでいいから 僕の想いを 僕の言葉を ちゃんと僕だけが届けられるように何度でも歌を探す