夜が跳ねて 君が澄む空 振り向かずに 歩いた あの日毛布にくるまって 錆びた線路にただ沿って 安心を ねだるように 喉が震えた 懐かしく問いかけて 身体が閉じてく 何もかもが大切で かけがえのないものなら わたしはここに いられない すべての街の あかり 奪い去って 焦げ付いた青が滲む 思い出が流れて 濡れた目に 嘘の傘 ひとり 立ち尽くす リボン掛けられたらしさ わたしは 今も ほどけずにいる 離して 夜が 褪せて 続かなかった 言葉であふれた 部屋にひとり 大好きな何かをぎゅっと 押しつぶしてしまうように どちらにも 振れた針 見つめていたの かすかな吐息の上 映された君の 袖を引いてみたかった 背中にすがりたかった 幼さが ずっと眩しくて 拭い切れないよ ねえ 繋いだ物語に さえ はぐれてしまった 声が どこかで強く 震えてる いつまでも 帰れないよ 誰に手を引かれても 繰り返された答えを 大事にするなんて いやだ すべて街のあかり奪い去って 焦げついた青が滲む 思い出が流れて 濡れた目を 拭うから ひとり はぐれても 触れられる答えだけが 本当じゃ無いと 知ったから 辿る足跡 残さずにゆく たしかな わたしの 朝 夜が 明けて 変わり続けるわたしと 生きてゆく そう決めたの