狐華火(きつねはなび) 作詞・作曲:浅葱 こう こう それそれ 天(あめ)の海に咲き 荒(すさ)ぶる煙火(えんか)は 短夜の幻 有り難し世 如何にしても色めく花を打ち揚げよ こう 玉屋 鍵屋 天晴 それそれ こう こう やっとな とつぷりと山暮れければ 狐狸狢出で来たり 透き影より招(を)くやうに 稀有(けう)なる囃子 浮世ゆゑにあぢきなかるべし 諸手折り重ぬれば狐の窓 いみじうゆかしき此の世の外ぞ いざや 我に御覧じ合はせよ 天の海に咲き荒ぶる煙火は短夜の幻 有り難し世 如何にしても色めく花を打ち揚げよ こう 玉屋 鍵屋 天晴 それそれ こう こう やっとな 水鏡(みずかがみ)に映ろへば 憂しき恋も涙に沈めり 我食らふ時の間まで身を投ぐなかれ 滾つ時世(ときよ) 化生(けしょう)の物すら 人に交じらふ奥も如何にあらめ 永らふべきまほろば滅びて 今は鳴くらむ鳥の声も消ゆ 日出づる国 誇りかなり 凄し八百万(やおよろず)の妖 夜半の遊(すさ)び また見合はば 追ひし追はれし身となるらむ 天の海に咲き荒ぶる煙火は短夜の幻 有り難し世 如何にしても色めく花を打ち揚げよ 行く夏を惜しみける こう 活惚れ 活惚れ 玉屋 鍵屋 天晴 それそれ こう