久しぶりだね 僕を苗字で呼んだ君 慣れない言葉に唇噛みしめる 「髪染めたんだね」と触る君 「似合ってるだろ」と笑う僕 ズルいよ、今更。 愛されたいと喚いてた ろくに愛し方も知らないくせに 強がっていたのは僕の方だ だから今は 隠したままで どうしてだろう こんなに臆病だったかな 君の顔さえ上手く見れない… 「楽しかったよね」と話す君 「忘れられないな」と笑う君 ズルいよ、今更。 声を聞いたら溢れ出した 心のどこかにしまってたもの 忘れたことなど一度もないさ だから今は 隠したままで 思いきって聞いてみる 「今の好きな人と幸せですか?」 照れて笑って 頬を赤らめた あの頃の君だった だから今は このまま これでいい 隠したままで